スキップフロアをおすすめしていない２つの理由

こんにちは、一級建築士の白石です。

当社は、個性的で自由な住まいをつくれる工務店です。お客様のマイホームへの夢を叶える家づくりをしています。
一方で、あまりおすすめできない間取りも存在します。そのひとつがスキップフロアです。理由は、大きく分けて2つあります。

スキップフロアは縦の空間を利用して、小さなお部屋を点在させる間取りになっています。1階と2階の間に中2階をつくって階段でつなげたり（広めの踊り場のようなイメージ）、小屋裏をつくったり。
壁などの仕切りが少なく、空間がゆるやかにつながるので、コミュニケーションが取りやすく楽しい間取りです。
一方で、全体的に天井が低い、階段が多いなど、年齢を重ねるにつれて住みにくさも感じるようになってきます。
一般的に、マイホームは一度建てたらその先何十年も暮らすお家です。白石建設では将来的にも暮らしやすい間取りを推奨しています。

家の構造は、シンプルであるほど頑丈です。スキップフロアはお部屋が点在しており、複雑な構造になります。地震や突風によって柱や梁にかかる力の流れ方も変わってくるので、構造計算が難しくなります。
当社は耐震等級3の家づくりをしていますので、かなり綿密な計算が必要になり、希望通りの間取りにならないかもしれないというデメリットがあります。

もちろん、「スキップフロアの家をつくらない」というわけではありません。お客さまのご要望があれば、設計・プランニングさせていただきます。
白石建設では、どんな場合もメリットだけでなくデメリットもしっかりご説明して、ご納得いただいた上で進めてまいります。
永く、快適に暮らしていただくため、ごまかしのない家づくりをしています。