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  • 今、見直したい家の防災

    2025.9.4

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    今、見直したい家の防災

こんにちは、一級建築士の白石です。

9月1日は防災の日。9月は防災月間です。
この機会に、防災を意識した住まいの見直しをしませんか?
今回は建築やインテリアの視点から、家の防災対策について考えてみました。

倒れない家具で安心を

今、見直したい家の防災

家具が倒れてくるリスクは、ケガの恐れがあるのはもちろん、避難の妨げにもなります。
特に背の高い置き型の収納棚には注意が必要。理想的なのは、壁面や床に固定された造りつけ収納です。見た目がすっきりするだけでなく、地震の揺れでも倒れる心配がありません。造作家具はデザイン性に注目が集まりがちですが、防災の観点からもおすすめしています。
また、置き型の家具には、L字金具での固定など簡単な対策が可能です。家族の安全を第一に考えるなら、収納の固定方法や形状にも注意してみましょう。

照明は埋め込み式で安全性アップ

今、見直したい家の防災

天井から吊り下げるペンダントライトは、おしゃれで個性を演出するアイテムですが、災害時には落下の危険性があります。一方、ダウンライトのような埋め込み式の照明は安全性が高く、見た目にもすっきり。揺れに強く、避難の際にも安心して行動できます。
でも、ペンダントライトは内装をぐんとおしゃれにする大切なポイントですから、やっぱり使いたいですよね!そこで、避難経路のことも考慮しながらペンダントライトを採用する場所を決めると安心です。ぜひご相談ください。

キッチン収納や電気設備にひと工夫して二次被害を防ぐ

今、見直したい家の防災

揺れによって食器や調理器具が飛び出してけがをしたり、火災につながったりする二次災害のリスクが多いのがキッチンです。
地震対策として、扉がしっかり閉まる収納やラッチ式扉を採用することが効果的。耐震ロック機能つきの吊り戸棚などもあります。日常の使いやすさはもちろんですが、「いざ」というときの安全性を考慮した収納設計は、家族の命を守る備えになります。
また、停電が復旧した際に起こる通電火災を防ぐうえで重要なのが、ブレーカーの自動遮断機能。地震の揺れを感知して自動的に電気を止める「感震ブレーカー」は、後づけ可能なタイプも多く、今すぐに導入できます。
停電時に備えて、非常用電源や防災LED照明の設置も併せて検討すると安心です。

災害はいつ訪れるか分かりません。だからこそ、日々の暮らしの中で備えることが大切です。私たちは、家づくりの中でできる防災対策をご提案しています。
大切なご家族を守る安心・安全な住まいを、ぜひ一緒につくっていきましょう。

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