COLUMN
-
窓を開けなくても快適。高気密・高断熱の家は「虫の入りにくい家」になる
2026.8.14
暮らしの提案
newVIEW MORE
index
こんにちは。一級建築士の白石です。
暑い時期になると特に気になるのが、家の中に入り込む小さな虫たち。夜中にあの独特の蚊の羽音がすると、もう気になって寝られない… という経験は、誰しもあるはず。
実は、高気密・高断熱の家は「虫対策」と相性がとてもよい住まいです。
窓を開けなくてもきちんと換気できる仕組みが整っているため、虫の侵入経路そのものを減らせるのが大きなポイント!
さらに、住まいのつくり方や暮らし方のちょっとした工夫で、「虫の入りにくい家」にすることができますよ。
窓を開けない暮らしが、虫の侵入を大幅に減らす
虫が入ってくる大きな原因のひとつが「窓を開けること」。網戸をしていても、わずかな隙間から小さな虫は入り込んでしまいます。
窓を開けない暮らしができれば、このリスクを減らせます。
高気密・高断熱の家は、隙間が少ないため、換気計画がとても重要になります。効率的な24時間換気が計画されるため、換気のために窓を開ける必要はほとんどありません。
また、断熱性と気密性が高いことでエアコンの効率が非常によく、少ないエネルギーで家じゅうを快適な温度に保ちやすいのも大きな特徴です。サーキュレーターを併用すれば、冷気や暖気が家の隅々まで行き渡り、室温のムラも生まれにくくなります。
窓を開けなくても、ちょうどいい室温と24時間換気で空気を入れ替えながら、快適に過ごせます♪「換気のために窓を開ける必要がない」という仕組みそのものが、虫対策としてとても効果的です。
換気口や給気フィルターが虫の侵入を防ぐ
「窓を開ける必要がないから虫が入りにくいというのはわかったけど、換気システムの換気口から虫が入ることもあるのでは?」と心配される方もいらっしゃるでしょう。実際、昔の住宅では換気口やすき間が虫の侵入経路になっているケースが多いようです。
当社が採用している換気システムの給気口にはフィルターが設置されており、外から入ってくる空気は必ずここを通過します。フィルターは花粉や粉じんだけでなく、虫の死骸や小さな虫をキャッチしやすいため、室内への侵入を抑える効果が期待できます。フィルターは定期的にお手入れしてくださいね。
玄関・洗濯物・照明… 暮らしの工夫でさらに虫を寄せつけない
窓以外にも、虫が入りやすいポイントはいくつかあります。住まいの工夫で、より快適な環境をつくれます。
①玄関周りの照明に工夫を
玄関は出入りでどうしても開閉がありますから、人と一緒に虫も入りやすいです。そこで、照明にひと工夫!ポイントは、蛍光灯ではなくLEDを選び、さらに昼白色ではなく電球色にすることです。
蛍光灯は内部で紫外線を発生させて光る仕組みのため、虫を引き寄せやすいと言われています。一方、LEDは紫外線をほとんど出さず、発熱も少ないため、虫が寄りつきにくいのが特徴です。
LEDでも白っぽい光(昼白色・昼光色)は虫が認識しやすい傾向がありますから、虫対策を重視するなら、虫が感知しにくい電球色のLEDを選ぶとより効果的、というわけです。
②洗濯物は室内干しを中心に
洗濯物にくっついて家の中に入る虫は意外と多いため、室内干しを中心にすると安心。
換気計画がしっかりしている高気密・高断熱の住まいなら、除湿機やサーキュレーターなどを併用すれば、室内干しでも乾きやすくにおいもこもりにくく、快適です。
③キッチンや排水口のこまめな清掃
虫は生ゴミや湿気を好みます。なるべくシンクの水気を拭きとるようにしたり、フタつきゴミ箱や排水口ネットを活用したりして、虫が集まりにくくする工夫も効果があります。
高気密・高断熱の家は、快適な室内環境を保ちやすいだけでなく、虫が入りにくい住まいづくりにもつながります。住まいの性能と日々のちょっとした工夫で、ストレスの少ない心地よい暮らしを実現しましょう♪
OTHER COLUMNS
CONTACT